answerS
story1―夢太―


4時45分、黄色い豚さんの目覚ましにより起床。

僕らの朝は早い。

とは言っても僕は朝にはそんなに強い訳でもなく。

だけど3人で朝ごはんを食べたいから頑張って起きる。


ギシギシとうるさい階段を下りると、僕よりも早くに起きて僕とノイローのご飯を作っているアレジがおはようと優しく僕に声をかけた。


僕もアレジにおはようと返事をしてからアレジの力作が並ぶテーブルをぬけ、洗面所に向かう。


洗面所に行くと、半分目を閉じて鏡の前で歯を磨いているノイローがいたのでノイローにもおはようと声をかける。


ノイローの広い背中を押しのけ、自分のレモン色の歯ブラシに手を伸ばした。


ちなみにノイローはブルーでアレジのは真っ白。


歯を磨いているとノイローに今日の朝飯はなんだ?と聞かれたので、はちみつトーストとアレジジュースだったと答えた。


アレジジュースとは、野菜や豆、果物などアレジがその日の気分で作るとっても身体にいいジュースのことだ。


健康最優先なので味は後回しにされていていつもなかなか独創的な味で、その味はアレジにしか作ることが不可能なので僕らはアレジジュースと呼んでいる。


顔も洗いさっぱりした所でノイローの背中を押しながら台所に戻った。










< 2 / 118 >

この作品をシェア

pagetop