あなたが一番欲しかった言葉
「自分の実力って自分がよく分かっている。
プロってそんなに甘くはないでしょう? 曲調だって歌詞だって、あたしとイサム君はまったく違うんだから、比べること自体間違ってるのよ。
イサム君はイサム君でしょ。あたしはいいからさ、イサム君頑張って」

「2人で褒めあったってどうする?
俺はもちろん頑張るさ。だけど真梨子も頑張るんだ。
その才能を埋もらせておくのはもったいないよ」

「そんなこと言ったって・・・」

スプーンで紅茶をかき混ぜながら、真梨子は何かを考え込んでいた。


「そうだ、そうよ!いい考えが浮かんだわ。共作よ、一緒に曲を完成させましょう!」

何を言っているのか理解ができず、イサムも僕も、ぽかんとなった。
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