あなたが一番欲しかった言葉
「運転していた男性はどうなんですか!」

「福島勇さん・・・ですね。
彼は、事故の衝撃でフロントガラスに頭を激しく打ちつけています」


顔からさーと血の気が引き、目の前が真っ暗になった。


「今集中治療室で、医師が懸命な治療を施しています。
なんとか一命は取り留めましたが、正直申しまして・・・非常に危険な状態です」


「そ・・・そんな・・・」


立ちくらみがして、そのまま長椅子のソファに座り込んでしまった。
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