あなたが一番欲しかった言葉
みぞれ交じりの4月の雪が降る中、歓送迎会場となる料亭へ向かった。
ぬかるんだ街並みを歩いてきたせいで、脱いで並べられた靴のどれもが、雪で汚れていた。
貸切の2階の座敷。
去っていく部長と、新しく入ってきた社員に、お決まりの花束贈呈を行い、しばしの歓談をしている時だった。
その唄は流れてきた。
透き通るような澄んだ歌声。
まっすぐ胸に届くメッセージソング。
聞き間違えるはずなどない。
有線放送から流れてきた曲は、紛れもなく真梨子の声。
ソウルメイト・・・
そうだ、この歌詞は、あの時話してくれた「Soulmate-ソウルメイト-」じゃないか。
ぬかるんだ街並みを歩いてきたせいで、脱いで並べられた靴のどれもが、雪で汚れていた。
貸切の2階の座敷。
去っていく部長と、新しく入ってきた社員に、お決まりの花束贈呈を行い、しばしの歓談をしている時だった。
その唄は流れてきた。
透き通るような澄んだ歌声。
まっすぐ胸に届くメッセージソング。
聞き間違えるはずなどない。
有線放送から流れてきた曲は、紛れもなく真梨子の声。
ソウルメイト・・・
そうだ、この歌詞は、あの時話してくれた「Soulmate-ソウルメイト-」じゃないか。