あなたが一番欲しかった言葉
妙な対抗意識が芽生え、同じように生ビールを一気に飲み干し、負けじと大声で「こっちもお代わり」と叫んだ。

はにかむ真梨子につられ、手の甲で口を拭いながら僕も微笑んだ。


「ヨシ君は夢ってある?」


不意の質問に首を傾げる。


夢?


真梨子はニヤニヤしながら、僕の答えを待っている。
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