‐恋は唇で嘘をつく‐【激甘短編】
「どうして…」
息を所々荒めながら、私は切り出す
「はっ…どう…してキスする…の?」
ぷはぁ…と彼が私の唇を開放して、2人の唾液が交ざった糸をひく
「名前もわからない相手とキスする理由を教えてくれたら教えてあげる」
クラは横目で言う
「あ………」
私は少し戸惑う
たしかに…
私は名前も知らない相手と…
「その理由がわかった時、また俺に聞いてみたらいいよ」
彼はヒラヒラと手を振って去っていった