あたしの似顔絵

13階段

 次の日、学校に行ってもやはり同じだった。

 それが自分に対して今までなんべんも繰り返されてきた日常という錯覚さえおぼえた。

 あたしはひとりで理科実験室にも音楽室にも移動した。

 それまで見ていた世界がぜんぜん変わった。

 風景がぼやけてくすんで見えた。

 自分はここに居るという実感が無いまま、うつむいてひとり、薄暗い廊下を歩いた。

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