微熱
『なんだよ!お前がケーキ好きなのなんてわかってるっつーの!』

「えっ、違う!ユキ!」

『雪!?意味わかんねーよバカ!』


「バカはあんただ!あたしはケーキを作るのを手伝ってくれたユキが好きなの!」


始めてこんなに叫んだ。
自分の気持ちを伝えるのがこんなに大変だなんて思わなかった。


『…普通そういうときはあだなじゃなくて』

「本名で言うもんだと思うんだけど」


携帯から聞こえていた声が、いきなり真後ろから聞こえてきた。

「…焦りすぎだよ、ださい」

「…お前も声でかすぎ」

「似た者同士だね、あたしたち」

「そーかもな」
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