微熱
顔を見合わせて笑う。
本当に、バカな2人だなあ、なんて。


「ケーキあるよ、ケーキ」

「おー、じゃあいただきますか」

ユキは大きなホールケーキに噛り付いた。
口の周りがチョコレートだらけだ。
それを取ってあげながら、あたしは聞いた。


「隠し味はなんだと思う?」

「バーカ、隠し味っていうのは隠してあるから隠し味っつーんだよ」

「あはは!隠しきれてない?」

「俺への愛情、だろ?」

あーあ、やっぱりユキにはバレたなあ。

あたしがユキを大好きってこと。
< 19 / 20 >

この作品をシェア

pagetop