初恋+one


セーラー服の胸元をパタパタ揺らし、
中に風を送り込みながらダルそうな顔してる。


服がパタパタ揺れるたび、
チラチラ腹が顔を出す。



「おい、腹チラ」


「黙れ変態、見物料とるよ。
ってか、何? あっついし早く帰りたいんだけど?」




腹が見えてるのを忠告してやったのに、
変わらずパタパタを続けるあかり。


男を通り越しておっさんか、お前は。




「あかり今から暇だったりする?
暇だったらまたゲーセン行こーよ」


「はぁ? なんでゲーセン?」


「この前の祭りであかり勝ち逃げしたろ?
今度こそ俺がお前をのしてやる」





びしっとあかりに指差し。

この前のゲーム(ゾンビ)の結果は、
なんとあかりが圧勝。

あんなグロいもん強いあかりがわかんねぇ。



「ばかね。あたしに勝てるわけないでしょ」


「うっわ、超上から目線。
負けんのこえぇの?」


にやりと笑いながら行った俺の言葉に、
あかりが一時停止。


眉間にしわを寄せると、



「いーわよ。付き合ってあげる。
ぼっこぼっこにしてやるから」



よっしゃ、ココは俺の勝ち。


そう思った次の瞬間には、
「アイス奢ってねー」っつーあかりの声がしたけど、

・・・・・とりあえず俺の勝ち。

ってことで。
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