初恋+one




2人の俺の存在に気づいて欲しくなくて、
隠れるように裏門へ向かう。





時折聞こえる笑い声。






その声に、耳を塞ぎたくなる。






無意識のうちに早足で進む俺の足。

気づかれたくないなずなのに、
足音がいつもより大きい気がする。




だけど2人は気づかない。








逃げるように向かった裏門。








痛む胸に気づかない振りしながら、
2人の笑い声を背に学校を後にした。







< 179 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop