RIRIA
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帰りの馬の上で、ゼンはしっかり前を向きながら、今までで一番真面目な声でリアに言った。

「リア。俺は諦めないからな。これからもあんたに会いに行く。そしていつか必ず、俺があんたを救いだしてみせる」

少し辛い夜の風を頬に感じながら、リアは何も言わず、ゼンの背中に額を寄せた。

それがリアの出来る、精一杯の返事だった。


海賊の青年と、王女の護衛の少女が、自分たちが惹かれあっていることに気づいた、最初の夜だった。


そうして、二人の夜は静かに更けていった。
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