サイテー彼氏
「結城君それは美羽子に恋してるんだよ♪」

「えっ?僕が美羽子ちゃんに?」

「そうだよ♪自分では気が付いてないかも知れないけど恋だよ♪」

「そうなのかな?僕自分ではよく分からないんだよ、だからうやむやな
 気持ちで付き合ったら美羽子ちゃんが可愛そうだしさ」

「じゃあもし美羽子が他の男と街で一緒に居るの見かけたらどう?」

「う~ん?気になって後つけるかな?」

「ぷふ♪それもう完璧に恋してるじゃん♪」

「そうか、これが恋なのか」

「そうだよ♪美羽子屋上に居ると思うから自分の気持ち伝えて
 付き合いな♪」

「ありがとうアリス!僕行くよ!!」

 そう言うと結城は屋上に向かう

「はぁはぁ、良かった!美羽子ちゃん屋上に居て」

「私をふって今更何よ?」

「さっきはごめん!俺美羽子ちゃんの事何時しか大切な存在になって
 いつも四六時中美羽子ちゃんの事考えちゃうし頭から離れないし
 授業中もついチラチラ美羽子ちゃんを見ちゃうんだ!僕は!
 僕は世界で一番!世界で一番高田美羽子を愛してる!!
 どうか僕と付き合って下さい!彼女になって下さい!!」

「そんな嘘は良いよ」

「嘘じゃない!!俺アリスに言われて自分の気持ちにはっきり気づいたんだ!!
 僕には美羽子ちゃん以外は考えられない!!だから僕と」

「私なんかで良いの?」

「美羽子ちゃんじゃなきゃ駄目だ!!」

「ありがとう」

 こうして美羽子の恋は実ったのである
 恋する乙女にとって恋が実ると青春の
 1ページに思い出が刻まれ明るい虹色
 になり何時までも色褪せなくなるのだ
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