サイテー彼氏

私の気持ち

「何に迷ってるの?」

 美羽子が聞いてくる

「何だろう?何かモヤモヤしてる」

「そうか」

 教室でそんな話をする

「あ~あ、まだまだあるよ」

 私はだるそうに美羽子に言う

「まだまだって後1時間でしょ?」

「その1時間が長いの」

「やっぱ雪也君と会えないから?」

 美羽子は核心を突いてくる

「どうだろう?よく分らないの、あいつに会いたいのか好きなのか分からない」

 キンコンカンコンっと休み時間が終わる鐘が鳴る

「あっ!5時間目が始まる」

 鐘が鳴り美羽子が席に戻る

「はい!授業を始める!!」

 先生が入って来て言う

「はぁ」

 私はため息をつく

「姫野!!姫野!!聞こえてるのか姫野!!」

「えっ?」

「アリス!!先生に指されてるよ!!」

「あっ!はい!」

 私は考え事をしていて先生の声が聞こえていなかった

「姫野アリス!!廊下に立ってなさい!!」

「はい」

 私は教室を出る

「はぁ」

 私は廊下でため息をつく
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