女子校レンアイ
それから。

昼休みは沙良たちとピアノで遊び、5、6時間目は数学、社会。
ノートに落書きして時間をつぶした。

掃除も終わり、放課後。
あたしは吹奏楽部だから、毎日部活がある。
教室を出る3歩前、七歌の耳元にもう一度だけ囁く。

「・・・愛してるよ七歌」
「・・・なっ・・・!!」
「不平不満はメールで。じゃーね」

顔は見ず、手だけふって教室を出た。
階段をおりる直前、動揺する七歌の声が微かに聞こえた。
< 12 / 15 >

この作品をシェア

pagetop