,こだわり
「後を付けていたの?何で?」

偶然会ったとばかり思っていた私は、驚いて浩哉に聞いた。

視線はリカコのピアスに、釘付けになったままだった。

浩哉は私の頭を抑えて自分のほうへ向かせて言った。

「お前の着ていたセーターがピンクサファイヤみたいに綺麗な色だったから目を奪われたんだ。それにお前も色白で俺好みだから、俺の女にしてやろうと思って」

私は浩哉に頭を抑えられて、ピアスに視線を戻す事は許されなかった。

ピアスの輝きが気になったが我慢した。
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