夢恋Star
ヤバ……
これじゃぁ、ご飯食べに行けないじゃんっ…。
そう思う気持ちと反比例するかのように流れ出てくる、涙。
まるで、あたしの気持ちと比例するかのように強くなる、雨。
この空間だけ、違う時間が流れてるような気がした。
「陽菜ー?ご飯だよ?」
下から聞こえる由芽ちゃんの声は、不思議そうなものだった。
そりゃそうだ。
あたしが、ご飯に飛び付かないなんて明日は隕石が降ってくるよ。
しかも、この香りは…あたしの大好きな煮込みハンバーグ。
でも、食べる気にならない。
涙が落ちる、もあるけど、小田切のこと考えると、喉がきゅって閉まるんだ。