ぬくもり
あたしの話を聞いたり、子供たちと遊んだりしながら、2時間そばにいてくれた

「ねぇ、ユメは俺に会いたい?」
真剣な顔であなたは聞く


「…会いたいよ」
涙をこらえて答える

「…俺、明日もあさっても会いにくるから!
仕事行く前と後、必ず来るから!
元気出して」


「…ほんとに?」
彼はリスクを犯すことを選んでくれた


「俺はユメが迷惑じゃなければ少しでも会いたい」
ポンポンと頭を撫でながら言うと、玄関でスニーカーを履く


愛しくて、あたしはたまらず彼の後ろ姿に抱き着いた


「………帰れなくなるよ、俺」
言った瞬間、あたしは彼にめちゃくちゃ強く抱きしめられ、キスされた



「…バイバイちびちゃん!またね」
と言うと扉を開けて出て行った





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