もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜

10月26日(土)雲 14:04 Kickoff

第40節 大分−横浜FC 市陸


2002シーズンも残すところ5試合。
トリニータは31節からの負け無し、加えて5連勝の快進撃を続けていた。

今日の相手はリーグ11位の横浜FC。
未だかつて負けた事のない相手である。勝点の積み上げに大きな期待が寄せられた。

市陸は今日も超満員の1万人オーバー、大分トリニータの快進撃を支えるサポーターでいっぱいだった。

試合開始早々のCKに頭で合わせたのはDFの山崎哲也。
トリニータは今シーズン初ゴールの山崎渾身のヘッドで先制した。

この虎の子の1点を守護神岡中を中心に守りきる。
終わってみれば、横浜FCの打ったシュートの数は2本のみと仕事をさせなかった。

これでチームは6連勝。J1昇格の大きな一歩となった。

C大阪は甲府と引き分け、新潟も鳥栖と引き分けた。

1位 大 分 勝点85
2位 C大阪 勝点77
3位 新 潟 勝点77

この結果、トリニータのJ1昇格は次節にも実現可能となる。

いざ大宮へ―――。



10月末、僕の仕事は超多忙を極めていた。連日の残業は帰り着くと日付けが変わっていた――、なんて事もあったりした。
そのせいか、次節大宮戦で昇格が決まるかも?と言う事すら頭の中から消えてしまっていた。

この日、11月2日も休日出勤での臨戦体制だった。


11月2日(土)晴 14:04 Kickoff

第41節 大宮−大分 大宮公園サッカー場


大宮アルディージャは勝点57で5位。昇格争いから一歩後退していた。

大分トリニータは「LOVE TRINITA」発祥の地である大宮公園サッカー場でどんな戦い振りを魅せてくれるのだろうか。
集まったサポーターの数は5,315人。
そのおよそ半分がトリニータのサポーターだった。
遠い埼玉のスタジアムには、昇格の瞬間を一緒に分かち合いたいと願う熱きサポーター達が集結していた。

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