もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜

8月25日(日)晴 19:04 Kickoff

第27節 大分−山形 ビッグアイ


夏休み最後のホーム戦。ビッグアイには14,278人のサポーターが集まる。
トリニータのビッグアイ開催では常に1万人以上の集客力があった。
サポーターの数は確実に増えている。

試合は前半ロスタイムに相手10番に先制された。トリニータの10番ファビーニョは精彩を欠いていた。

トリニータはここ3試合連続で先制を許すと言う試合が続いてる。先制されて勝ち切れない。なんともフラストレーションが溜まる内容だった。

夏の暑さに疲れが溜まっているのは分かる。しかしそれは相手も同じ条件で戦っている以上、言い訳にはならないだろう。

大分トリニータはこの連敗で23試合守ってきた首位をアルビレックス新潟に明け渡してしまった。

僕らの未来に暗雲がたれ込んで来た。

次の試合は博多の森球技場での対福岡戦だ。僕らは試合後、一泊する予定だ。
僕はこの試合を心待ちにしていた。



この年は台風の当たり年だった。
対福岡戦の前日も強い風が吹き荒れ台風警報が発令されていた。
なんでも試合当日の昼頃には福岡を直撃するコースを取っていると言う。

だが既にチケットも買い、ホテルも予約していた為に僕らは試合延期も覚悟で当日朝、博多へと向かった。

台風15号はは徐々に中国大陸へと進路を変えつつあったが、以前突風が吹き荒れ、強い雨に車の運転も大変な状況であった。

途中、行橋辺りで開催状況を事務局に確認したところ、延期は決定したと言う。
僕らは少し拍子抜けしたが、せっかくの博多旅行を愉しむ事に切り替えた。

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