いじめ
「…はぁ。」


結局来てしまった。


私は校門の隣に立って、
古くて高い校舎を見上げ、
ため息をついた。


たくさん、人が登校してくる中で
突っ立っていると
注目を浴びるので
私は再び歩き始めた。


…視線感じる。


何?


おそるおそる振り向き、
立ち止まると
クラスメイトの女子たちが
私の方を見て、
こそこそ言っていた。


…悪口言われてるんだろな。
慣れない…
本当に泣きたい…。


今までだったら話しかけてくれるのに、
今は違う。


昨日、全員を敵に回した───…


♪…ピロリンピロリンピロリン…♪


♪…ピピピーピピー…♪


♪…ヴーヴーヴー…♪


え…?


携帯音がする。
私の携帯はポケットの中にあるけど、
音源は私のポケットじゃなくて。


クラスメイトの女子たちの方からだった。


彼女たちは一斉に携帯を見て
顔を見合わせた。
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