教師×生徒【恋愛物語】
「ねぇ〜何とか言ってよ…。
先生!ねぇ!先生、戻ってきて!!」


あたしがそう言った瞬間、先生の手があたしの手を握り返した。


!!!!


「慎吾!慎吾っ!!」


「…す…みれ…っ…」


確かに先生の声が聞こえた。


「慎吾!菫だよ!頑張って!!」


半分諦めかけてた主治医の先生が


「ちょっとスミマセン」


先生の容態を確認する。


「小林さん!分かりますか?小林さん!!」


すると先生がコクリと頷いた。


「心拍も血圧も安定してます。山は越えたみたいですね。」


そうあたし達に告げた。



< 198 / 225 >

この作品をシェア

pagetop