運命の花嫁





コンコン


「ルシード様?いますか?」



「ああ、入ってこい」


相変わらず命令口調でいらっしゃる




「失礼しまーす」


「お、チハルじゃねーか」


「あ、レオだ」


今日は気分がいい

朝から友達に会えるなんて

嬉しいことこの上ない



「朝から会えるなんて嬉しいよ、レオ」


友達として言っているだろうが、その笑顔には殺人的な可愛さがあった



「お、俺も俺もー」


気のせいだろうか?

レオの頬が少しばかり赤くなっている気がする




「・・・・レオルド」


ギクリとするような低い声が部屋に響いた



「なんすか?陛下」


え、レオさん、そんなにムスッとしなくても・・・・











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