REAL gray
1ヶ月後。おっちゃんの態度が変わり始めた。
何となく素っ気なく、会話も長くは続かなかった。
そろそろ潮時かな?
なんて思ったら案の定。
「ごめん、別れよう」
「……うん。言ってくれるの、待ってた」
別に待ってたわけではなかった。自分から別れを切り出すのが嫌だったわけでもなかった。
何となく感じていた冷たい態度が、自分の気のせいだと思いたかった。
フラれた理由は訊かなかった。
元カノ関連だと薄々気付いていたし、面倒に思われるのも私が面倒だ。
「もっといい恋いっぱいして、いい女になれ」
「見た目9割のアンタに、私の良さが分かるまい」
なにより、理由を訊いたら泣いてしまいそうだった。
――クリスマス近付く、12月の事だった。
何となく素っ気なく、会話も長くは続かなかった。
そろそろ潮時かな?
なんて思ったら案の定。
「ごめん、別れよう」
「……うん。言ってくれるの、待ってた」
別に待ってたわけではなかった。自分から別れを切り出すのが嫌だったわけでもなかった。
何となく感じていた冷たい態度が、自分の気のせいだと思いたかった。
フラれた理由は訊かなかった。
元カノ関連だと薄々気付いていたし、面倒に思われるのも私が面倒だ。
「もっといい恋いっぱいして、いい女になれ」
「見た目9割のアンタに、私の良さが分かるまい」
なにより、理由を訊いたら泣いてしまいそうだった。
――クリスマス近付く、12月の事だった。