あかねいろ

――――――


あーっ!!

大斗はムカツクッ!!

あの女もムカツクッ!!

親しくしちゃってさぁ?

あの甘々な声が気持ち悪いっつーのっ!!


夕陽は家に帰り着くとイライラしながら化粧を落とす。


はぁぁ…不覚だったな…


鏡に写ったスッピンを見つめて思った。


てゆうか…ほぼメイクしてないから、さっきとほとんど変わらないし…

大斗はワケわかんないし。






…?


「その子…大斗君の連れ?」

「そうだけど」




大斗は、あたしのこと、知らんぷりしなかった…よね?

あたしが、あの女の人にイライラして勝手に帰っちゃったんだ…


そもそも、大斗が女の人達に愛想振り撒くからあたしは巻き込まれるんだけど…

そんな大斗はムカツクけど…

やっぱり、謝ったほうがいいよね…


何か…あたし、ヤキモチしてるみたいじゃんっ

違う違う!!

無差別に女に手を出す大斗がいけないんだもん!!


でも、こんなくだらない事で喧嘩するのもバカらしいから…

やっぱり…明日ちゃんと謝ろう…

モヤモヤしたまんまは嫌だし…




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