あかねいろ

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『大斗くん♪最近ご機嫌ね♪』

意味深の笑いを浮かべて恭次は言った。

『おう♪体育祭近いしな』

『お前の仕出かす事は予想済みだよ』

最早呆れ顔。

『恭ちゃんも交ざる?』

『いーね♪面白そうだし♪ちなみに誰を倒すの?』

『ざっと20人位?』

『南深にバレないようにしなきゃなぁ』

おめでたい2人である。


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そして、体育祭。

結果、またもや今年も大斗のチームの優勝。

これ見よがしに暴れまくる2人だった。


とりあえず、玉入れの玉は夕陽のクラスの男連中に無差別に投げつけた♪

戸塚のヤロウ…上手く逃げやがってっ遠くにいたな。

ヘタレめ。


それは偶然だ。君の勝手な妄想だ。神崎大斗!!


騎馬戦では、廊下で夕陽の話していた奴等をやっつけた♪

俺、記憶力良くて良かった。

お前等を鮮明に覚えている


コイツ…味方だけど「夕陽ちゃん」って呼ぶ失礼なヤツ

棒倒しで間違ったふりして踏みつけといた♪



体育祭を終えて上機嫌の大斗。

『あっきれたっ!!やりすぎよ!!どうせみんなワザとなのわかってないから腹立つわ!!』


夕陽はぶつぶつ言いながらキレていた。


『お前のせいだけどね♪』

『はぁ?!!あたし?なんでよっ!?』

横で聞いていた恭次はお腹を抱えて笑いだす。


『いーんだ♪1年で一度だけだし』

お殿様は上機嫌。

『いーわけないわよっ!!意味わかんないっ』

夕陽は憂さ晴らしに俺が無差別に暴れたと思っているらしい。

まぁどう思ってもいいけどね。


夕陽は今回も状況が掴めずに不思議そうに2人を見ていた。


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