あなたしか居ないっ
「はいはい分かった分かった。」
そう言って、あたしの頭を撫でる。
そんな仕草にキュンとくる。
「どこ行く?」
「えっ?決めてないの?」
何でも用意周到な季吏だったから、
てっきりもう行き先も決まってるのかと思った。
「はっ?お前俺に何でも決めさすなよ。しかもそおゆうのって、女が考えるもんじゃないの?」
「………。」
(ええー。。。)
「ええーじゃねえよ。」
えっ!?今口に出していないはず!!!何で!?
「顔に出てんだよ。」
「…………。」
言い返せない。
「と、とりあえずどうする?」
「…んーじゃあまず、都会にでも行くか。」
「うん。」
都会に行ったら嫌でもいろんなイベントをやっているし。
そうしてあたし達は
地下鉄に乗り込んだ。