だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「恭子っ!」

どこからともなく、叫び声が聞こえた。

もちろん、ルリ子だ。

フラフラしながら、私の所まで来る。


「ご、ごめんなさい…」
そう謝って、何故か逃げた。

別に、悪いこともしていないのに…

ただ、ルリ子の怖い顔を見て咄嗟に危険を感じた。

本能的に。
野生動物の勘とも言うべきか。


しかし、ルリ子以上に酔っ払っている私は、呆気なくルリ子に捕まってしまったのだ。


「恭子っ!」

「キャッ!」

ルリ子が、私に重なるように倒れた。


イタタ…。

「だ、大丈夫ですか…?」

恐る恐る、倒れているルリ子を揺する。


ムクッと起きたルリ子に、私はまたビックリして「キャッ!」と、ルリ子を突き飛ばし腰を抜かして、赤ちゃんの様にハイハイをして逃げた。





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