改訂・女子高生とおじ様の恋
もうこうなると会うことを前提とした流れだ。万が一会えたとしたらその時にはわかってしまうことだし。
今のうちに先出ししておいて損はないだろう。とっておきの写メを送った。
期待と不安が入り交じる中、返事はすぐにきた。

「本当に普通ですよね。よかったぁ」

喜んでいいのかがっかりしたらいいのか微妙なコメントじゃないか。しかし否定的ではなかったのでヨシとした。私も質問した。

「ところで果林はどんな子なんだ?」

「えっ・・・あの、ご主人様は顔を気にしますか?」

「いや、見た目はそんなに気にしないよ」

これじゃ果林が可愛くないって半ば認めているような言葉だがしょうがない、そのまま送信した。

「よかったぁ、わたし、あんまり自信ないから」

そのメールには敢えて応えず次のメールを送った。

「今度逢ってみようか?」

「えっ、わたしとですか?」

「他に誰に言う」

「そ、そうですよね。あの、考えてもいいですか?」

「しょうがないなぁ、いいよ。考えておいて」

「ごめんなさい、なんだかドキドキします」

ドキドキなのはこっちの方だと思った。

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