魔王さま100分の1

「わ、笑うなっ」

「か、可愛いです、魔王さま。最高ですっ、わははは」

「笑うなと言ってるだろ。えいっ、このー」

魔王さまは、何度も書き直す。

が、人間の文字だけどうしても丸ちび文字になってしまう。

「おのれ、どういうことだ」

「いいじゃないですか、これで。魔王さまの外見にぴったりです」

「うー、馬鹿にしよって」

なみだ目の魔王さま。

「シルキス、耳を貸せ」

椅子の上に立ち上がり、シルキスの耳に口をつける。

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