魔王さま100分の1

「私も少しは手伝ってやる。私もおまえも、もう必要ないと思うぐらいの祭りを必死で用意しろ」

「承知いたしました」

シルキスは、うやうやしく形づくって礼をした。

シルキスの家事能力最大発揮イベントの始まりである。

「では、さっそく」

「なんだ?」

「魔王さまは、鍋で水を沸かす係りです」
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