音を、君に
プロローグ


いつも電車で見掛ける
男の人。

本を読むふりをしながら
視線はその男の人に。



茶髪で、目が少し大きくてなんだか鋭い感じが魅力を感じる。
小顔だし、口は薄くて、…テレビで見る人気ある芸能人よりもかっこいい(と思う)。



電車のなかの女の子達の視線は皆、その男の人。

それでも男の人は気にする様子もなく携帯をいじってる。



なんか慣れてる感じするからきっと学校でもモテるんだろうなぁ。


制服からして
S学校だよね…?

S学の女子は可愛い子ばっかりだし
彼女居てもおかしくないよね?


そう思ったと同時にため息。
本を閉じ鞄にしまう。


目的地に着いた為、
電車を降りた。


< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop