セツナイ視線。


ロビーから体育館へと続く長い渡り廊下。



その手前まで行くと、私は足を止めた。

周りには誰も居なくて、遠くの体育館から、ボールの弾む音や、皆の楽しそうな声がかすかに聞こえた。


ここなら落ち着いて言えそう…。

亮太も私の少し後ろで止まった。


「………」

頑張れ。

ちゃんと言わなきゃ。


私はくるっと振り返って亮太を見た。


「…あの、私F組の三井らんって言います。えと……入学した時から好きでした!良かったら、…私と付き合ってください!!」


私は頭を下げて目をつむった。


言、言った…!


ついに言っちゃった……!!!




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