我が家のお隣りさん。

「えへへ。あったかぁい」


背、伸びたなぁ、秀ちゃん。

ついこの間まで、わたしと同じくらいだったのに。

男の子の成長って早いんだなぁ…

秀ちゃんはカッコイイらしい。

すごくモテるから。

その上、勉強も運動もできるなんて、文句なしだよね。

そんな子がわたしなんかの幼なじみなんて、みんなに悪い気がする。

秀ちゃんの寝顔を隣で眺めていると、ふいに秀ちゃんが目を開けた。


「あ、おはよう」


秀ちゃんはびっくりして目を見開いている。


「…何してんの」


低く冷たい声が響く。


「起こしに来たの!」


わたしはにっこり笑って言う。






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