空色ラブ
二時間目、三時間目、四時間目。



すべて、爆睡。



―放課後。



「沙依〜っ終わったよ。」



茜に起こされた。



「ふぁ〜。おはよ。」



「おはよ。じゃないよっ」



笑っていると



〜♪



貴からメールが来た。



<4組来て。>



…?



「ごめ…ちょっと4組行ってくる。」



「うん。じゃあね♪」



「うん♪」



タッタッタッ…



4組まで走る。



ガラガラ…



扉を開けると、貴がいた。



「どうしたん?」



するといきなり抱かれた。



…!?



また?



でもあの時とは、違う。



貴の顔が…真剣だ。



「沙依、俺本気だから。」



「…へ?」



何言ってんのかわかんないよ。
何で抱いてんの?
何でそんな真剣な顔してんの?



「沙依にとって俺ただの幼なじみかもしれないけど、俺は沙依の事好きだから…。」



……今、告白された?



「え、あ…はい。」



そんな返事しか出来なかった。



でも嬉しい気持ちは、はっきりしてる。



「じゃあ…俺行くわ。」



「貴っ」



呼び止めるあたし。



自然と口が動いた。



「あたしも、貴の事好きだから…。」



今伝えれた。『好き』という、気持ちを。



「まじで…?」



嬉しそうな貴。



「うんっ」



貴がこっちに来て、また抱き締めた。



「裏切んなよっ」



「当たり前じゃんっ」






この日から貴は、仲良しの幼なじみじゃなく
大好きな彼氏になりました。



今日の空の色は、綺麗なスカイブルー。



自然と笑顔が溢れる。
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