-材木商生方屋銀左衛門[ウカタヤギンザエモン]物語-
-材木商の生方屋銀左衛門[ウカタヤギンザエモン]の生い立ちの巻-
材木商の生方屋銀左衛門[ウカタヤギンザエモン]は、今の東京都で京都府から雑技団の一員としてやって来た下級武士の生方作衛門[ウカタサクエモン]と、妻の種との間に出来たヒトリ息子の源左衛門と、下級武士の生方作エ門[ウカタサクエモン]の上司の梅軒勝衛門[ウメノキカツエモン]と、妻の亀との間に出来たヒトリ娘のお銀との間に誕生しました。下級武士の息子だった生方源左衛門[ウカタゲンザエモン]は、息子の銀左衛門[ギンザエモン]が誕生したのを機に結婚したお銀と、フタリで材木商を始め本名を生方源左衛門[ウカタゲンザエモン]から生方屋源左衛門[ウカタヤゲンザエモン]と、改めお互いの父親の生方作衛門[ウカタサクエモン]と、梅軒勝衛門[ウメノキカツエモン]と、親子の縁を切りました。生方屋源左衛門[ウカタヤゲンザエモン]の妻のお銀は、今の京都府からやって来た父親の梅軒勝衛門[ウメノキカツエモン]に連れ戻されそうになった時、生方屋源左衛門[ウカタヤゲンザエモン]との間に出来た娘の絹を出産した為、今の東京都へ残る事が出来たのですが、生方屋源左衛門[ウカタヤゲンザエモン]は、娘の絹の成長を見る事なく病死してしまい、息子銀左衛門[ギンザエモン]が家の跡を継ぎました。
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