らぶ米でぃ!

「コメコ・・・

ごめん・・・」



「え?ごめんって?」


急に何?

謝るようなこと何かしたの?



俊太が肩からカバンを下ろして窓側の椅子に座り込んだ。


両手を膝の上で組んでうな垂れてる俊太。


いったい何が?


俊太の前の椅子に私も座ると俊太が顔を上げ私を見て言った。



「親父が転勤になった。」


え?


「転勤?」


「そう、転勤。」


それって・・・


「俊太も?」


行くの?


「うん。」



手が冷たくなってく。



頭ン中も真っ白



「10月中旬までに引越すことになったんだ。」


10月中・・・て


もう時間がない。



「急に決まったの?」


「うん、昨日夜に聞かされた。


コメコに電話しようか迷ったんだけど・・・

こうゆうことは直接言うべきだって・・・」


直接言ってどうするの?


どうなっちゃうの?


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