らぶ米でぃ!
私の中で忘れてた

忘れようとして来た

イヤ~な思い出―――――



『わっ、ダッセー弁当。』

誰が言ったかなんて今は分からない。


でも、その一言と

その後のことは鮮明に思い出すことができる。




その日は 遠足で

でも、うちの母親が病気でお弁当作れなくて


『じいちゃんが作った特製おにぎり弁当だ。』

って朝

出かける私のリュックに詰めてくれたじいちゃん。



『わ~い!じいちゃんありがとう!』

喜びいさんで遠足に向かった私。



お昼にみんなと広げたお弁当



『米倉の弁当、おにぎりしか入ってないじゃん。』


確かにおにぎりしか入ってなかった。

それと漬物・・・



周りの友だちのお弁当


サンドイッチとか

子供的に『おしゃれ』なお弁当で・・・



『ダッセー弁当』の言葉にみんなが集まって来て・・・


急に恥ずかしくなって

泣きそうだった。



そこへ


『コメコんち、米屋だもん
しょーがねーじゃん。』

って

そう

俊太が言った

追い討ちをかけるような一言。




『ち・・違う今日は・・・』


違うんだもん!

いつもはお母さんが『かわいい』お弁当にしてくれるんだもん!


だけど今日はじいちゃんが・・・

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