僕の事情
僕の戦い

お母さんと僕

お母さんが僕の前からいなくなって、3ヶ月。
僕は2年生になった。
毎日ちゃんと学校に行っているし週一のサッカー教室にも休まず行っている。

変わったことといえば、
おばあちゃんが一緒に暮らすようになったことと、サッカー教室の送り迎えがお母さんじゃなくなったこと…

ある時はおばあちゃんがある時は友達のお母さんが、車で送迎してくれた。
できるなら、僕ひとりで何とかしたかったけど、グランドは遠くて車でないと行けないんだ。

皆、お母さんのことを悪く言った。
そして、僕を可哀相だと言った。
だけど僕はあれから一度も泣いていない。
泣いてしまったら、僕は
本当に可哀相な子になってしまう。
そしたら、お母さんが可哀相だ。
だから、何でもない顔をして僕は毎日を過ごした。
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