【短】ぼ−いふれんど


こんなに自分の気持ちを持て余すのは初めてだった。


どんなに玉砕しようとも好きな人には好きだと言ったし、どんなに格好良くて優しくておもしろい子でもやっぱり友達にしか思えないと思うこともよくあった。


自分の気持ちは自分のものだから、見失うことなんて絶対にないと思ってた。


それがどうだろう?


高橋のことになると全くダメ。

あたしがあたしじゃないみたい。


「高橋のせいだよ…どうしてくれんの」


そっと呟いた言葉は暗い部屋の中に溶けていった。


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