ドラム女の過去~不良のあいつ~


ーこのガラ悪そうな人が・・・・
 わざわざ落としものなんか・・・・
 しかもこんなしょうもないものを・・・


「いらねーんならいいや。俺帰・・・・」

「ちょっと待ってッ」

男子は振り返る。

「あ、ありがとう!!!ございます!!」

秋は嬉しくなって
満面の笑顔でそう言った。

その男子は無言で立ち去っていった。








「秋!あいつ奴
 秋の知り合い!!!???」

玲が大声で叫ぶ。

「いやっ知り合いとかじゃないよ」

「じゃあなんで秋のタオルなんか・・・」

女の子たちもよってくる。

「こないだ落としたのを持ってきてくれたんだ」


すると話を聞いていたクラスの男子がつっこむ。

「は!?それだけ!?」

秋はビクッとした。

「え、うん・・」

「あいつが落し物を届ける!?ありえねえ!!」

男子達は大声をあげる。





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