ドラム女の過去~不良のあいつ~


ーちょ、ちょちょっと・・・
 やばくない?!これ・・・
 きっとウチに文句いいにくるんでしょどーせ・・・
 まじどうしようもうイヤだーー!!



被害妄想のなか足は勝手に進む。

気がつくと
その男子の 前に来ていた。

「あ、えと・・・・」

秋はモジモジする。

「何?ですか・・・・?」

秋はその男子を見つめる。

内心は今にも泣きだしたい思いだが
そこは我慢。

すると突然男子は声を出す。

「あのさ」

男子はポケットをまさぐる。

ーなっ何だすの?!
 もう怖いやめてよー! 
 凶器だけはダメよ!

「お前歩道橋で俺にすれ違った女?」

「え・・・はい」

「やっぱ。・・・・・・・これ」

男子生徒はポケットから布のようなものを出した。

「あっそれ」

それは秋がその日落としたタオル。

「ウチのです!」

「だからもってきたんだろ」

ーえ、、、、
 わざわざ?

秋はその瞬間気絶しそうだった。


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