ドラム女の過去~不良のあいつ~
「っまじ最悪やしい・・・・」
秋は苛立ちと不安で足が速まる。
「くそーこうなったらサボろうかな・・・」
そういって角を曲がった。
角には小さな公園がある。
そこに同じ制服をきた生徒がいた。
やや潤んだ目だったため
一瞬見ただけでは誰か分からなかった。
ーえっ・・・・誰だろ・・・
そういって立ち止まると
見覚えのあるような姿だった。
「えっ」
秋は絶句する。
今日で絶句何回目だろう。
公園のブランコにもたれるように
すわり、携帯をいじっている同じ制服の生徒が
どうも 染谷に見えてしょうがなかった。
「いやでも~まさかね」
目が悪い秋は目を細める。
するとその男子は振りかえった。