ドラム女の過去~不良のあいつ~
「お前真面目そうなのに
寝坊とかありかよ」
渚は携帯いじりをやめない。
「寝坊にありもなしもないし!!」
「あっそー」
渚はケラケラ笑う。
「・・・・大体あんたさあ・・・」
秋が話そうとしたら渚がさえぎった。
「俺。
名前あんだけど」
「・・・・・あっ、ごめん。
な・・・なんて呼べばいいわけっ?」
秋はすこし頬を赤らめる。
「なんでもいい。てか俺に聞くなよ!」
渚はそっぽを向いて眉をハの字にして笑う。
「あのさ、何が面白いの?!」
秋は怒った口調で渚のほうを向く。