ドラム女の過去~不良のあいつ~


『付き合ってないならさ、
 渚に近寄らないでくれる?
 正直、邪魔なんだよね、アンタ』


ーはあ!?
 あっちが近寄ってくるの!!

秋は目を大きくあけ、
呆然とパソコンのディスプレイをみた。



『金輪際、渚に近寄んないで。』

長文の文章はこれで終わった。

秋は硬直した声でいう。

「意味わかんないし・・・。
 なんでこんなときにアイツが絡んでくるわけ?!」

秋は渚の顔を思い出し
嫌な顔をした。

ーこのアカネって奴、染谷が好きなんだろーな・・・
 染谷のどこがいいんだか

秋はパソコンの電源をけした。

秋はアカネからのメールのことは忘れて
夏祭りの準備を進ませていった。



< 54 / 163 >

この作品をシェア

pagetop