ドラム女の過去~不良のあいつ~
「浴衣汚れない?」
陸也は秋の目をみる。
「大丈夫だよ」
「ユウヤもやるよなホント」
照れくさそうに言う陸也。
「まだ中1なのにいいな!」
「なんでいいの?」
「だって・・・・そりゃ女子は彼氏欲しいでしょっ」
「ふーん。そうなんだ・・・」
陸也はうつむく。
「陸也ってさ、、、好きな人、いないの?」
秋は思い切って聞いた。
後悔したっていい。このチャンスは逃さないようにと思った。
「俺?・・・・・いるよ」
ー・・・・やっぱり。
秋は一瞬胸が苦しくなった。
「えーっ誰だれ~?」
秋は悪ノリで聞く。
「おしえねーし!」
陸也は髪をやたらいじる。