隣の犬耳王子


「はぁ…メイドさん達
探してるんじゃないの?」


朝のドタバタ騒ぎは
ユキが消えたから
だったのか…

と、今更ながらに
納得しながら
ユキと昼食を食べに
食堂まで降りる。


「びっくりしただろ?」


ニヤニヤしながら僕の
顔を覗き込むユキは
本当に楽しそうだ。


「びっくりどころじゃ
ないよ…きっと皆に
怒られるよ?」


僕はユキを脅すように
ボソボソ言った。


「ふふ。」


それでもユキは楽しそうに
笑っただけだった。
< 14 / 15 >

この作品をシェア

pagetop