生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


 メイクは、ほぼ終わったらしく、今度は髪の毛を弄りだした。

「今度は、何するんだろうね?」

「ウィッグ、じゃない?」

「へぇー」

 透明な袋から、千紗の髪の毛よりも少し明るい茶髪のウィッグを取り出した。

 ある程度、雄太郎の髪の毛をピンで止めたあと、そのウィッグをかぶせる。

 横から見ると、目の上で揃えられた前髪に胸あたりまでの巻髪。

「雄太郎、こっち向いて」

「……う」

 ゆっくりとこちらを向く雄太郎に、近づく千紗。

 正面から見ると、人形みたい。

 千紗を綺麗、ミドリさんを可愛い、と表現したならば、雄太郎はその二つを兼ね備えている感じ。

 真顔でいると綺麗で、ちょっとでも笑うと可愛い、みたいな。


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