生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「七瀬校長も優柔不断だよね」
「あら。長谷川先生、叔父様の悪口言わないでもらえません?」
「「……叔父様?」」
2杯目のお茶を飲んでいた卓也くんも、なんとなくファイルに目を落としていた雄太郎も。
声を合わせて千紗を見つめる。
「七瀬校長は私の叔父様よ。ほら、1年の七瀬梨海(ななせりみ)って知ってる?」
「俺は知らないな」
「そう?雄太郎は?」
「……うーん。あの茶髪の子かな?目鼻立ちがはっきりしてて綺麗な子」
「たぶん、梨海よ。梨海は校長の娘。梨海の母は、私の母の妹。だから梨海はいとこなの」
千紗のいとこが、同じ学校にいるとは聞いていたけど、この間まで会ったことはなかった。
この学校に来てから、そんな日が経ってないころだったかな?
俺が授業を終えて生物・科学準備室に戻れば、ドアの前に明るい茶髪をくるっくるに巻いた女生徒が立っていて。
『あたし、七瀬梨海。千紗姉のいとこだから』
千紗に似て綺麗な顔立ちだとは思ったが、まだあどけなさが残っていたような。
「へ、へぇ〜」
「ま、そういうこと。……ミドリ、起きなさい」
「……んんー」
体を揺すっても起きないミドリさんに、千紗は何を思ったかニヤリとほくそ笑んだ。