生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
結構石谷と話していた所為か、生徒会室に戻ってきた頃には30分ほど経過していた。
まだいるだろうか、と少しの不安を抱えて生徒会室に入れば、中にいた三人が驚いて俺を見ている。
「……なん、で……?」
始めに口を開いたのはミドリさんでドサッと持っていた荷物を落とした。
生徒会室にいたのは千紗以外の三人。
俺、なんで?って聞かれるようなことしましたっけ?
状況が理解出来ない俺に駆け寄ってきた雄太郎は、何故か瞳が揺れている。
「ねぇっ、千紗は?!たっちゃんと一緒に帰ったんじゃないの?!」
手荒く俺を揺らす雄太郎は、必死に俺の次の言葉を待っていた。
「帰ってないよ。だいたい、今一緒に帰ろうって言いに来たんだし……」
「タク!!千紗が出てから何分くらいっ?」
ばっと振り返って卓也くんを見た雄太郎の声は相当焦っていた。
「20分以上は経ってる」
「どうしよう……っ」
「笠井、泣くな。とりあえず、坂桑の携帯に電話かけろ」
ぺたりとその場に座り込んだミドリさんは、必死に荷物の中から携帯を探しだし震える両手でそれを耳にあてた。